美術部の部屋 2

最近、舟を漕ぐくらい、猛烈に眠くなるのに、やっとの思いでふとんに、潜り込むと、目が冴える、かなしい・・・

 

9月のカレンダーの裏にゴーリーをざっくり真似てみる

 

そういや今夜は仲秋の名月 

満月は体にいいような悪いような・・・

 

         10月4日 (り)


筆でかく

外に出たら息が白い と呟く人がいたから

窓を開けてはぁ~した ・・・ 本当だ!

一昨日のこと。

 

節約のため9月中はストーブつけないつもりが

体調崩しても本末転倒だし、春の古い灯油を使う口実で 反射式ストーブの火を入れて、頂き物のケチャップつまみに一杯飲む、昨日のこと。

 

お気に入りのシャープペンが見当たらない。

明日は 半日冬仕度 ペン画でもさらってみる。

 

              9月30日 (り)


メタクシュの会22th お茶会シアターチラシ

昨日、3本映画と

盛岡秋祭りの山車パレード見て

23時過ぎに帰宅し

お茶会シアターのチラシ仕上げました。

 

 

来週土日は工房フェスタでチラシ配布です。

 

 

メタクシュ いよいよ です。

 

           9月16日 (り)

 

 


漢字練習  「恋」

 土曜日までにチラシの原案を作りたいのだが・・・。とりあえず「恋」を180回以上かいてみた。(恋に上下はない・・・)う~む。

 「(笑)という記号を使う人はたいてい怒っている」  というつぶやきにひとり爆笑した。モノクロの夕暮れ。      9月13日 (り)


写真同好会

きのう ひどいこと云ったせいかな 今朝のJアラート・・・

                    8月29日 (り)


KOBANASHI  其 壱

かれこれ1ヶ月更新できていないので苦肉の策・・・8月28日(り)


図案賞 チラシ   (ペン先)


文藝春秋の新刊紹介のチラシのイラスト。 =ペン先コレクション=

    いいなあ これ。

                   7月30日  (り)


図案賞  切手    (封筒)

手間隙かけて文字を書き

手間隙かけて遠方から

一枚の紙が届いた

 

よく考えたらすごいことだ

 

以前は普通のことだったのにね。

 

貼られていた82円の切手が いい感じ。

 

           7月26日 (り)


マーカー筆ペン走り書き  エゴン・シーレ

偉そうにしてる男は嫌いなのだが、若き日のジョン・マッケンローとこの”エゴン・シーレ” は別。天才は傲慢でも ”もう仕方ないんだから~” と許せてしまう。不道徳に不寛容な現代に天才は生まれにくいな。シーレは28歳でスペイン風邪で・・・ウィーンに死す。7月7日(り)


筆ペン走り書き

中学の同級生のT君はすでに宗教者で悪がきに勉強教えたり、格闘技は禁じられているからと柔道の授業は見学だったり、日曜は安息日だからと文化祭に参加しなかったり・・・彼と重なる映画の主人公は、銃を持たず、爆撃の間をぬって負傷者をひたすら救護する衛生兵。飛び散る内臓も慣れてくるくらいそんなシーンが続いたっけ。妻役の女優の美しいこと!

                     …ねむい6月30日  (り)  


書     覚書き

 動機付けはともかく、流しをいつもきれいにするための覚書き。あんまり汚いと、死んでた場合かっこ悪いなと・・・。洗い損ねたときは”死んでらんないぞ”と踏ん張る。汚くしていたつもりが朝起きてみるときれいに片付いていたときは、こりゃ死んだなと我ながら思ったりする。死の覚悟をすると、快適な生が過ごせるのだ。            6月17日 (り) 


メタクシュの会  三重まる

”書”らしい書から 弾けた輝さん。新しい局面・曲面を迎えた模様。

0=∞=1

凸もひっくり返ると凹になる・・・?(り)

くしゃくしゃにした紙の心象花図鑑の前回から 夢想酒造りへ進化。大迫のワインラベルに!湧き上がるありき作品・・・次回楽しみ。 (り)

  



今回怪我のため、出展かないませんでしたが 料理という作品をきっちり決めてくれた月代さん ありがとうございました。      猫の手(り)笑

 


期せずとも何かが起こるメタクシュの会。今回は新しい試みが各部に感じられました。何もない大地に台風が来ても 風は存在しない。そこに木が 壁が

存在があるから ぶつかって 音がして 揺らして 壊すこともできる。どんな対象の感性にどんな風が吹くだろう。(筋トレも町も精神も 破壊と構築だ!)

 そろそろ文集ね!  皆さまどうもありがとうございました。6月10日 (り)


宿題 5

yasukoさんよりすてきなプラ板画多数届きました。これをどうシンプルにかっこよく見せようか。虫眼鏡とカメラと悪戦苦闘中・・・ほかにもいろいろあって、面白いメタクシュになりそう。(比較的)若い力がいい感じです(笑)

 

桜前線我が家を過ぎて岩手山にむかっています。5月2日  (り)

 


宿題 4

 めがね氏と私とのいやみな関係の末の合作、投射映像”こんにちはめがねくん?”…

         ありがとう

 

 手前は幼少時の娘デザインのつきちゃんのモビール…

 

暗中模索中…

宿題はまだまだ他にもある。

    4月30日   (り)


宿題 3

 uniPIN01油性ペン を見つけた。でももう目が辛い…肩も…指も…。

 

スーパーの袋ほどの雪の塊が2箇所 明日には消えるだろう。

                       4月16日 (り)


宿題 2

 

5cm角描けない STRONG ZERO 9%のせいではない。

 

本を買う… 共感はしないのだがこの題材には引っ張られるのはなぜだろう?

                      4月13日 (り)


宿題

 5cm角の中にポスカ極細ペンは太すぎる。あと4日のうちに完成させなくてはならないのに… 何を… 

 

福寿草と雪割り草は咲いた。間もなく桜やこぶしが咲くと勢いに気圧される…

         4月12日  (り)

 


メタクシュXXⅠチラシ 3

  21はⅡXⅠでなくXXⅠで、HPのURLも間違ってて、毎度の事ながらコピーする前に見つけてもらってよかった。間違いは指摘してね ♪

 

どれにしようかなかみさまのいうとおり… 4月9日(り)


メタクシュⅡⅩⅠチラシ 2

 標高≒380mの我が家の庭の雪も、だいたい消えた。草取り作業撲滅の防草シートを敷設。今月中に終わらせたい。タイヤ交換はいつにしよう

・・・あ、宿題はまだまだ終わらない。

      4月8日  (り)


メタクシュⅡXⅠチラシ

 A5サイズの公演チラシ。まだ変更の可能性有り。・・・そろそろ力尽きてきた・・・

 

 春はあちこち植えすぎた桜の木が生態系を乱し蕾を喰らう鷽(ウソ)が増えすぎとの私の予測。伐採された森には梟がよく来るようになる不思議。

       4月7日(り)

 

  


帆布にイラスト

 1500円と踏んでいたみぃの帆布バッグを300円高い1800円で買った。みぃの顔が気に食わずZEBRAのマッキー150円も買い反対側に自分でも描いてみた。家にあった残り少ない防水スプレーもした。消費税とで2106円+αか・・・職場で見せびらかしたら、好評だったので良しとしようとおもう。 3月28日 (り)


試作  ポスカ極細黒

 ムーミン村のみぃが好き。もっと意地悪い顔にしたいのになんかちがうなぁ

 

道以外はまだ雪あり。鳥のさえずりと日射し具合で春と分かる。

 

春の憂鬱はもう少し先か、桜咲く頃

        3月26日 (り)


習作  sigma005 と posca07 (≒70㎜×100㎜)

官舎の縁側に当たる彼岸ころの日射し。雪はない。白いタイツはお出かけ?竹製のスキーストックと父が作った木の雪かき。モノクロ写真・ペン画・ポスカ画・ポスカ画に円形電球色蛍光灯。まぶしからってしかめっ面しないでよ。

                           3月22日 (り)


試作 着色  プロッキーとマッキー

↑ ちいちゃんのかげおくり 的な・・・  ↑ 15:25の日光投射 室内の壁  これで墓参り行ったような気になってたが、家の墓には祖父さん・叔母さん(享年15才)・おんばさん・お母ちゃん・父さん・・・か。 3月20日(り)


試作  プラ板厚さ0.3㎜(非加熱)とポスカ極細

 50年前の春のお彼岸と思われる親戚一同が会したお墓での記念撮影。私のオーバーは青緑の剥げたような色で肌にちくちくした。30代の母親世代は一様に髪をアップに。先祖3代の墓は無縁仏になる前に墓終いしようかなぁ…わたしのぉ~お墓の前でぇ~…

 

3月17日  (り)


試作  ポリプロピレン厚さ0.05mm

 ポスカ(不透明)とプロッキー(透明)を使い分け、透明フィルムに絵を描く技、ほんの少し習得。

 

 雪が少なく雪かきしないし、駄犬ハチが居ず散歩もしないから、運動不足…何かに縛られているからいいこともある。少しの縛りは大事だ!少しね…3月16日  (り)


試作品  カチーナ

 プラ板‐プラバン‐面白い。油性マーカーで描いて、トースター加熱すると 縮んで上手に見える(これで?)

 

 しかし、縮んだしわの屈折で、見え難かったりする。う~ん…

 

3月15日 (り)

 


習作 色鉛筆

 

 1週間に一度とりためた録画を再生する。(半分は消去)そして映像と 絵を 半々に取り組む。集中力がすぐとぎれてしまうから…

 

 

 

明日は何か描けるかな…ぁ

      3月12日 (り)


招く猫   まつりのあと

 

 人形のないひな壇が仏壇に見えたから、しばし招き猫をおき、場を和ます。埃を払われた雛人形は箱の中。重箱と籠はボンドで接着乾燥待ち。

 あの日、ラジオのアナウンサーは壊滅状態とばかり言うからその意味を想像していた。招き猫は、なぜ今日に自分ひとりにするのだとちょっと怖い顔でびびりつつも守るつもりらしい…

           3月11日 (り)


透写

なんで街角で突然うたいだすわけ?

車の上で踊ったら、車へこむよね?

アメリカンドリームハッピーエンド?

なのに切ない心持ち

 

アカデミー賞

流行りものには乗ることにして

私としては見て失敗だけど

見たから失敗とわかるもよし。

 

きらいじゃないよミュージカル・・・

   3月9日 (り)

 

 

 


習作以前

 中学生くらいに ”理不尽”という言葉を知った時、これだと思った。小学生の頃から感じていた気持ちは。(時代劇の”あれぇ~ご無体な”は類似語か?否!)

 「沈黙」に続く究極の理不尽映画。南北朝鮮の分断をテーマにした”The NET 網に囚われた男 ” よかったぁ。フォークソングの”かなしくてやりきれない”…の意味は三十代に知った。よく言う憤死が分からなかったが、そんな理不尽の中に居たら真っ先に憤死するのは自分だな鑑賞しつつ思った。世が世なら…。(笑)

       3月7日(り)


創作雛 其の七

そろそろ かたづけないと

 

え もうすこし…

 

まずくない?

 

たのしそうだし…

 

そっ?

 

そう

 

   3月6日 (り)


創作雛 其の六

豪華監督陣5人による表現の祭典!R18+。10分に一度の濡れ場、同予算、撮影期間1週間、ロマンポルノ初監督 …おもしろそう…これからのロマンポルノは今後の日本における情緒と情操教育も含め性教育の教科書になりうるのではなかろうか。でも観にいけない…レディースデイならいけるかな…時代の進み具合を無視できない、古い道徳観念のままでは幸せになれない。これからを生きるなら。君ぃ~。 

         3月5日(り


創作雛 其の五

 これは娘が小学生の低学年の頃作ったおひなさまである。高さ10センチ少々。工房まつりに出店した時、これもならべていたら、ひとりの女性が値段のないこれを欲しいという。しばらく考えた娘は「300万円」といった。手放したくないのねと、女性は笑っていた。

 これは私には描けないお顔だ。幼いころの娘はこのほかにもいい作品を残している。いつか高値が付くかも…と、とっている。親ばかと幼い娘のセンスへの嫉妬…。

        3月4日 (り)


創作雛 其の五

やいやいこのお方をどなたと心得る! お内裏様とお雛様にあらせられるぞ!

 

 すーこし白酒召されたか あーかいお顔の右大臣 

 きょーうはたのしいひなまつりぃ      ’17 3月3日 (り)

 


創作雛 其の四

ああ、にぎやかね、あの人たち。休み時間ね。…あらあなた、すましてないで、こちらにお愛想を。ほほほ、年に一度日の目を見られるのよ私たち。時代が変わるということは思想も変わり、お払い箱になる日も近いのかしらねぇ。無常は世の常…あらパラドックス!…     

(座高約30㎜)…3月2日(り)


創作雛 其の三

高さ約15ミリのおひなさま一族。たしか20年以上前に作りました。倒れたのを直そうとするとその隣が倒れてイライラします。だからおひな祭りの休憩時間といったふうにバラバラに並べます。桃の花の木蔭にいる官女の心境は?物語ができます

     …昨日は3本映画みた…

3月2日(り)


創作雛 其の二

おひなさまって女の子がいい男に嫁ぎ幸せになりますように…と飾るもので、そうなると結婚しろ!はセクハラになる昨今、おひなさま一族の運命は如何に!ひょう柄の衣装や、首を挿げ替えられるのもあるらしい。が、飾る意味は男女共同参画一億総活躍による経済の成長と多様性の社会を構築することによる幸せが欲しいって云々…?2月28日(り)


創作雛

二日前に久月のおひなさまを飾りました。小ぶりですが華やかです…。  

 左に見えますお内裏とお雛は木紙回生屋時代のものです。(テント張って露地出店してた頃)ちょい ひねくれたのが木紙回生屋の売りです。   

 2月27日(り) 


透視画法

20年前通信講座でパース(透視画法)覚えた。が それをはずしたほうが面白いのができたりする…。画材の値段が安いし、画材を広げる場所も狭くて済むペン画をよく描いていた。へたくそでもちまちましてると誤魔化せるし、何より異様なのがお気に入りだったわけだ。

2月26日  (り)


図画工作 酉年

15年位前からつくってた、こんなのを。

今は年に一度、

はさみを持つ手が痛い・・・

作るより、筆だ糊だ絵の具だと

探すのに時間ばかり喰う。

これらに私は支えられてやってきた

のだっけ・・・ そっ?  

ひねくれ張りぼて猫群?軍?

 

        1月31日  (り)


プロッキー 画

以前、映画館は一回料金払えば一日中いられたし、ちょっと変なおっさんがいたし、もう一回観たいとそのまま二回目観れたし、便所臭かったし、アベックがいちゃいちゃしてたし、頭の上にチンダル現象みえたし・・・

 

今は少々過激な映画でも安心していけるし、席はゆったりすわれるし、座席を蹴飛ばされることもないし、前の人の座高があっても見やすいし、いい時代になったと思います。・・・後ろに映写室ってあったっけ?あれ?

 

    1月16日   (り)


レタリング

   

 

 

 

ほこりかぶった文庫本

あったはずなのに

見つけ出せずに新たに買った

もう一度 読んで そして

観にいく この映画。

      

 

       1月13日 (り)

 


習作 もどき

 

 

 

まねっこどんどん

まねっこどんどん

まねっこ・・・

 

ぞんびぃ

 

 

      1月9日  (り)


習作 字面

 

 

 

” いい年にして下さい!

 

の字面が

 

” いい年こいていい加減にしてください!”

 

・・・   と見えるのは私だけすか。

 

 

自分で書いたとはいえ、自分への戒めにみえます。この葉書受け取った方、素直に受け取ってくださいね。        1月7日  (り)

 


習作1


あけました おめでとう ございます


第20回メタクシュ美術部活動報告


やむにやまれぬ節 





おんぼろぼろぼろ・・・と唱え ヘリコプターを模倣した段ボール箱に入り揺らしていたのは小学校に上がる前のこと・ 高校生の頃読んだ安倍公房の”箱男”・ 最近のコタツにおけ 


る背中の風除け目的のダンボール・ 狭い空間の安らぎ・・・ 






這子(はうこ)は簡単にできる昔のお人形ではいはいをする赤子であるが官能的・穴に糸を通すのにいらいらしつつちくちくと進める針先・行き先の決められた阿弥陀くじに這わせた赤子は人生の象徴・  あぁ あ・・・ 






やむにやまれぬ節- 演出、大道具の協力のもと 、 赤黒に塗られたダンボール箱と阿弥陀這子(あみだはうこ)を出品。これは私の彼岸・・・もとい 悲願。期せずして 鳥居の写真・ 狐を髣髴させる 


猫の置物・ 金子みすずの遺書の書 と 怪しげな 禍々しいような おどろおどろしさが  


揃い、 察したえりこ 近くの神社に参拝。皆さま ご無事でお暮らし下さい。 




不肖美術部部長  よしだりつこ 



第19回メタクシュ美術部活動報告




「遊んだものを見ていただき幸せです。」てる



 


「戦場のピクニックとスカボロフェア‐詠唱…」をイメージして…りつこ




 

  自分用のカメラバッグも三つ目。
  ようやく形になって来たものの、まだ足りないものがあるので、まだ続きます。小川琢磨
  



 

作意ない作品の弱さを思い知りました




次回に向けスタートです
月代




 


高校以来のデッサンでしたが案外、覚えているもんだなぁ~と。

ゆきこ




 

『詠む』というお題…。

色々調べたら、
「自分の内にあるものを表現すること」という感じのがあった。
一番しっくりきたので、
これで行こう!~と決めた。

まだまだ思いのままを上手く表現できないことも多いけど…

シャボン玉を吹くように、
ふぅわり、ふぅわり
風に気持ちよく飛んでいくように

思いを伝えられたらな~


そんな風に描いていきたいな~と


                                                   ありき やすこ



踊らされず 酔わず 奢らず




難しい











月代









5月3日

本焼終了
このあと漆で、加飾します。

風人




道具づくし

ふと 目にとまった本を拾い上げると 別役実の道具づくしという本だった
いろいろな道具 ものについて民俗学的見地から考察を重ねまとめた本らしいのだが これが実に面白い
例えば “とぜんそう”と題された項は
雅名を《つれづれぐさ》と言う。吉田兼好の「徒然草」は、これに拠ったものである。吉野から紀州へかけての山中に自生する多年草で、夏の終わりにセイタカアワダチ草に似た黄色い花をつけ、開花後刈り取って乾燥させると強い芳香を発し、これには幻覚作用があった。
とある
あの有名な序文「つれづれなるままに、日ぐらしすずりにむかひて、心にうつりゆくよしなごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ」は《とぜんそう》の幻覚に襲われつつある心的状況をありのままに描いてみせたと書いてある
つまり「《とぜんそう》の乾燥した束を室内に吊るし、その芳香のなかで夢とも現ともつかぬまま、一日中すずりに向かって、幻想の中に現れたとりとめのないことを、何となくあれこれと書きつづっていると、そのうちに禁断症状がはじまって、ひどく苦しくなってくるなぁ。」
だそうである
思わず 嘘だろぉ!と言ってしまいそうな頁が続き読み出したら止まらなくなった

自分がいかにモノを知らないか
日本人はとても不思議で繊細で面白くいい加減で残酷で卑怯だったんだと
今での自分の中にあったものが窮屈でつまらないもののように感じられた
他にも2人きりで対座する時 場をなごますためにかたわらに置く“おいとけさま”やへその穴を隠す“ほぞ” かゆいところをかく孫の手に漆の樹液を塗布してわざと肌をただれさせ「かゆみ」を発生させてかくという“はだなだめ”等々
なんてユニークで興味惹かれるモノの数々なのだろう
すっかりまいってしまった
にわかには信じられないような道具やモノたちが列挙されているが 
それでもいいんだ 
いいじゃないかと思えた週末だった





4月23日




月代








4月14日


本日、展示に向けて素焼きの窯出し

風人














聖キアーラの予兆

マリアの心臓特別展覧会が17日まで銀座でやっている
天野可淡展と言ってもいいくらいの内容
渋谷でまだマリアの心臓がやっていた時 1か月に1回は可淡を見に行っていたわたしも初めて見る作品の多さに変な汗をかいた
ギリギリと締め上げられるような落ち着きのなさを感じるのは作品に当てられているのか
けっこうざっくばらんな会場に最低限の装飾という感じでいろんなところに置いてある
床に置いてある作品には土下座をするような格好で見た
すごい
なにがすごいんだろう
ところどころに今の作家さんの人形もある
わたしの好きな作家さんもいた
でも 目に入らない
写真集では見た事のあるオブジェや絵もたくさんあった
空気感がすごい
細かく人形を見れば精密という訳ではない
バランスもおかしい物もある
明らかにヘッドとボディが違うものすらある
それでも吸い寄せられるものが人形たちにある
それはなんなのだろう
とても遠い
きっかけすら掴めない遥か遠くに

答えはあるのだろうか












月代








インサイダーズ

テレビを観なくなって6年以上経つが イ・ビョンホンとチョ・スンウの名は知っている
そんな有名な俳優が出てるにもかかわらず 東京での上映館の少なさにびっくりした
適当に池袋か新宿に出れば観れるだろうとたかをくくってた
結局時間が合わず錦糸町まで足を運ぶことになったのだが 映画館でも6時の上映で15人くらいしかいない
とんだハズレなのか?
と思ったのは初めの5分で吹き飛んだ
引き込まれる
俳優の上手さも確かにある
がまず脚本がすごい
説明くさくない
あれっ?今どうなった?
気を抜くと置いておかれる
集中すればスピーディな展開にのまれ 映画館にいることを忘れてしまう
そのうちに俳優たちの上手さに酔い 展開に拳を握り または期待を外され 最後は想像もしない突き抜けた爽快さに圧倒され エンドロールはただただ反芻と余韻に浸っていた
エレベーターに乗るとじわじわと題名が光ってくる
なるほど
そうか インサイダーズだ
久しぶりに映画を堪能した満足に帰り道が早かった
とても面白かった









月代









4月3日

日曜日に東京ステーションギャラリーでやっているモランディ展に行ってきました
ある人から勧められ知ったモランディ
静物画 それも特定のモチーフで多少位置や構図を変えながら生涯描き続けた画家で 作品には静謐さと音が無いかのような無機質さがあります
繰り返す過程に職人としての偉業を感じてた画家の17年ぶりという個展に初めて行ってきました
実物を見ると 今までの感想がなんて薄っぺらく間違っていたのかと思いました
挑戦の画家です
可能性を信じチャレンジした画家です
一見変わり映えのしない平面的な構図の中に立体を練り込もうと悪戦苦闘したのだろう跡が 絵の中に感じます
綿密な自身の計算により構図を変え デフォルメしより理想とするものに近づこうとする試みを感じます
静謐だなんて
とてもエネルギッシュで能動的な表現です
実物を見ないとわからない とよく言われますがまったくその通りだと思った経験をしました







月代